アート&セラピー色彩フォーラム'08
2008年09月12日掲 載
「アート&セラピー色彩フォーラム'08」
最近の通り魔的な傷害事件や家族間の殺人事件…。さまざまな事件が多発する今、アートを通した心のケアはどのように有効なのか?
そんな社会の危機感を背景に、去る8月2日・3日、今年も1年に1度、全国の協会員が集う研修会「アート&セラピー色彩フォーラム’08」が開催されました。テーマは、「世界でたった一人の自分を大切にするということ~心の尊厳とセラピー~」。日本全国の協会員の他、「色彩学校」韓国・ソウル校の受講生も来日し、約120名が参加。講演会をはじめ、日韓の協会員たちの実践報告などが行われました。
●講演会&ワークショップ
家族カウンセラー中尾英司さんをゲストに招いての講演会では、引きこもり、不登校、DVなどの問題を、社会構造や家族関係に焦点を当てて語っていただきました。
続いて、当協会会長である末永蒼生が、誰の中にもある「心の光と闇」を感じるカラーワークショップを実施。後半は、社会的事件を引き起こした加害少年の絵を紹介するなど、絵に表れたSOSのメッセージに気づくことの大切さが伝わってくる内容でした。
●活動報告と「色彩心理士」授与
後半は、協会員の活動報告として、福岡の二子石千奈美さんよるDV被害などのケースにおける個人カウンセリングの事例や、東京都の斉藤真弓さんによる園内にアトリエ空間を取り入れ、子どもたちの心ケアに役立てている江東区の「うらら保育園」の例などが紹介されました。
さらに、協会の韓国支部会長である白楽善(ペク・ナッソン)さんは、韓国でも心の問題が多発している現状を伝え、色彩心理を用いたセラピーやカウンセリングの方法がさまざまな場で有効活用されていることをレポート。
このように国や地域を越えて、人と人が暴力的に傷つけ合う社会を少しでも変えたいという協会員たちの思いを、ひときわ強く感じ合った今年の色彩フォーラムでした。
また最後に、本年度は、子育て支援などをテーマに、地域に根づいたボランティア活動を続けている京都の原映子さんが「色彩心理士」の認定を受けられ、授与式が行われました。
次回は、原映子さんの活動の様子をお伝えしたいと思います。




