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2013年5月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2013年05月13日掲 載

Q : 「子どものアトリエ」には豊富な画材が揃っていますね。子どもの発達とどんな関係があるのでしょうか?

A :
子どもの発達を育む画材の効果 その1「ねん土」
みなさんのご家庭には、どんな画材が置いてありますか。意外な“画材の効果”をお伝えしましょう。

まず最初に「ねん土」。ねん土の効用が分かると、きっと明日からご家庭に常備したくなるはずですよ。
子どもの成長には順番があり、それが分かるだけで子育ては楽になります。乳幼児期に育つのは、生理的な部分、特に皮膚感覚。人間が外界と交流するときのセンサーはまず触感から始まると言われています。親に抱かれて安心をしたり、皮膚感覚を通して危険を察知したりします。
つまり乳幼児期に適切な刺激によって触感が育つことは、子どものその後の成長を支えることになるのです。皮膚に必要な刺激が与えられていると、身体面では消化力、呼吸機能など自律神経が順調に働き健康です。一方、心理的な面でも、不安から起きる夜泣き、夜尿、愛着障害、言語能力の停滞などが起きにくくなるようです。実際、スキンシップをたっぷり受けている子どもほど成長の遅滞が起きにくいことが報告されているのです。

「ねん土」は子育てのサポーター
「子どものアトリエ」ではねん土が大人気!なぜなら子どもたちは、ねん土いじりを通して本能的に触感を満たそうとしているからです。小さい子どもほど何かと親にまとわりついたりしますね。これは単に甘えているというより、脳が触感というセンサーを育てようとして行動させているのです。でも、親にしてみると体を使ってつき合うのはなかなか大変!
さあ、ここで登場するのが「ねん土」です。最近は扱いやすくあまり汚れない、それでいてうっとりするほど感触のいいねん土が市販されています。
アトリエの子どもたちの場合、ぐずらなくなった、指しゃぶりが減った、夜よく眠るようになった、機嫌よくなった、アトピーなど皮膚のトラブルによるストレスが減少したなど、子どもの状態が好転するのです。
「ねん土」は子育ての心強いサポーター。ぜひ、ご家庭でも試してみてください。

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ねん土は小さな子から大きな子、おとなでも触感を充分に楽しめる画材です。



 



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