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2013年6月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2013年06月10日掲 載

Q : 子育てに役立つ画材の効果シリーズですね。前回はねん土でしたが、どこの家庭でも見かけるのはクレヨンです。クレヨンにはどんな効果があるのでしょうか?

A:
●子どもの発達を育む画材の効果 その2「クレヨン」
クレヨンであれば幼児であっても手に握りやすく、すぐに絵らしいものを描きます。鮮やかな色が表現でき、線画でも塗りつぶしも自由自在。小さい子どもでもくっきり描けるという利点があるのです。初めてクレヨンを握った子どもにとっては、手を動かせば色が点になり線になるという体験は驚きと感動に満ちていることでしょう。多分、数万年前に初めて土を使って洞窟などに絵を描いた古代の人類と同じ感動かもしれません。
子どもたちは自由にさせれば、お絵描き大好き! それは一言でいうなら「アウトプット」の快感があるからです。

●感情をアウトプットする効果
心の内側に生まれる喜怒哀楽の感情、いわば脳の中で起きている興奮を外に排出したいという欲求が満たされると快感を生み出します。じつはこの「アウトプット」の能力が子どもの心の成長を助けるんですよ。つまり人の脳は、喜怒哀楽の感情や考えというものを外に排出したり発信したりすることで、心理的なバランスを図っているからです。心の表現ができる回路がしっかり育った子どもはコミュニケーションの力が身につきます。その結果、集団行動でも積極的に振る舞えるようになるもの。
その最初のレッスン、それがクレヨンという手軽な画材を通して自然に出来ていくのです。一見、何気ない落書きに見える子どものお絵描き遊びですが、この効果を放っておく手はありませんね。一家に一箱、クレヨンです!

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クレヨンは、子どもの自己表現における
画材の原点

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水性クレヨン
カランダッシュ ネオカラーⅡ(30色)
         
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