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2014年12月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2014年12月02日掲 載

親と子のための色彩心理入門
第12回 「 虹色、多色 の心理」

Q:
子どもがクレヨン箱に入っている色を全部使いたがります。
乗り物でも動物でも関係なくたくさんの色を塗り込むのです。あまりに多くの色を使いたがるので、色彩感覚が気になります。何か、心理的な問題があるのでしょうか?
A:

子どもが絵の中で使う色彩には大きく二つの意味合いがあります。
一つは、太陽を赤や黄色に塗ったり、海を青く塗ったりというように、そのものの色を忠実に描写する場合。
もう一つは「心理的な色」の表現です。たとえば、太陽を黒く塗ったり、海を赤く塗ったりすることがあります。大人の目には異様に見えますが、これは子どもが物の色を理解していないのではなく、心理的な色を表現しているのです。
たとえば、ご質問にある「たくさんの色を塗りたがるとき」は、様々な感情が一挙に溢れていたりイメージが無数に湧きだしているなど、心が揺さぶられている状態が多いようです。何かに大きく心動かされている、あるいは感動する心が育っていると考えていいでしょう。
大人の場合も、お祭りでは色とりどりの衣装を着飾ったり、お祝いのイベントなどではカラフルな紙吹雪を使ったりします。夏の花火大会などで打ち上げられる多色の光にどよめくのも、まさに感情が湧き立つ表現といえるでしょう。

阪神_赤
赤い海の絵。阪神淡路大震災の直後、5歳の男の子が描いた。青いはずの海が真っ赤に塗られ、ショックが反映している。心理的な色の表現といえる

阪神_虹
虹の表現。阪神淡路大震災から4ヶ月、やっと落ち着いた生活が戻り、いつもの様々な感情が解放されたことが多色で表現されている。

 



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