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2015年2月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2015年02月05日掲 載

親と子のための色彩心理入門
第13回 「 配色の意味①~色を組み合わせる心」

Q:
女の子です。最近、色の組み合わせに興味が出てきたようで、洋服の配色にこだわるようになりました。女の子だから、おしゃれ感覚が育ってきたのでしょうか?

A:

たしかに女の子は早くから配色を楽しむようになります。
でも、これは必ずしも女の子の先天的な性質とはかぎりません。
日頃から母親の服のカラーコーディネートに刺激を受けたりしているからでしょう。さて、今回からは配色が表す心の成長についてのお話しです。
赤や青がそれぞれ特有の感情を表現していることは分かっていただいたと思いますが、配色、つまり色と色との組み合わせは“感情と感情の組み合わせ”を意味するといっていいでしょう。たとえば、「いま、自分は遊びたいけど、先にお母さんのお手伝いをした方がいいようだ」とか「お気に入りのオモチャを使いたいけど、友だちに借してあげよう」とか、二つ以上の感情をコントロールする能力が出てくると、絵の中には配色表現が多く見られるようになるものです。
子どもの絵が発展する順番を観察していると、だいた4~5歳ころから色と色の組み合わせを好む傾向がグンと増えます。ちょうど幼稚園や保育園での集団生活に馴染んだころですね。友だち遊びに慣れるにつれ、自分の感情をぶつけるだけでなく、相手の気持ちを考えながら行動することが出来るようになります。つまり、友達との関係をコーディネートする意識が育つと、絵の中にも自然にカラーコーディネート感覚が発揮されるというわけです。
こうやって子どもの絵を眺めると、何気ない色使いも心の成長と深く繋がっていることが分かってきますよ。

手形1.jpg
4歳男子。手形の配色。4~5歳頃から配色に興味を持ち始める。複数の色の組み合わせは複数の感情表現そのもの。複雑な思考回路が育ちはじめていることが感じられる。

 



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