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2015年3月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2015年03月06日掲 載

親と子のための色彩心理入門
第14回 「 配色の意味②~子どもにも悩みがある。黄色と青の心」

Q:
小学校に入ったばかりの6歳の男の子です。
このところ不登校ぎみで、これからが思いやられます。
なぜか今ある配色がお気に入りです。それは黄色と青の配色です。
何か心理的な意味があるのでしょうか?

A:

よくお気づきになりましたね。
まず黄色、青それぞれの色の意味を知ることは配色が何を語っているか分かってきます。
黄色は外に向かって欲求が広がっていることを示します。たとえば、幼児であれば「抱っこして」とか「こっち向いて」などの欲求。少し大きくなれば「ちゃんと話しを聞いて」とか。新しいことへの好奇心の発達とも関係あります。
一方、青はものごとに集中したり考えたりという落ち着いた気分の時によく使われます。感情を鎮めようとする色といってもいいでしょう。黄色と青を使っている時は、幼児的な欲求とそれを抑えようとする二つの心が働いている時といえるでしょう。
「これまでのように家で遊んでいたい、でも学校にも行かなきゃ」という子どもなりの葛藤を体験しているのではないでしょうか。でも、これは悪いことではありません。このような気持ちの振り子を繰り返しながら自分をコントロールする力を身に着けていくからです。
ただし、学校嫌いには他に心理的な理由があることもあります。次の例を参考にしてみてください。
ある6歳の男の子が水彩絵の具で画用紙いっぱいに黄色と青の配色を表現しました。やはり、不登校の状況でした。この絵はその心理的な葛藤を語っていたのです。すぐ下に3歳の妹がいて母親はその子にかかりきり。「僕がいない間も、妹はママに甘えていられていいな。でも僕は我慢して学校に行くのは嫌だな」という気分だったのでしょう。
この男の子の場合、母親が絵から気持ちを感じ取り、いつも以上に男の子に関心を向けるようにすることで次第に不登校は解消していきました。何か心配事があると登園や登校に消極的になります。そんな時、ちょっと子どもの絵を覗いてみてください。子どもの絵の配色は大切なヒントに満ちています。

黄色と青.jpg

6歳男子。黄色と青の大胆な配色は、母親の傍にいたいという欲求と学校に行かなきゃという気持ちとの対比をみごとに語っている。この色によるメッセージを母親が埋めとめ、不登校は解消していった。



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