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2015年9月号 【末永蒼生の子育てQ&A】

2015年09月09日掲 載

親と子のための色彩心理入門
第20回 「 配色の意味⑧~色を使いたくない心理」

Q:
小6の女の子です。最近気になるのは、絵を描いてもあまり色を使わないことです。それが絵だけでなく、服の色も白っぽいものを好みます。思春期でもあるしもっとカラフルで可愛い色を着せたいとも思いますが、もう自分で何でも決めたがる年頃だし黙って見守っていた方がいいんでしょうね。
それにしても色を使いたがらない心理って何かあるんでしょうか


A:

●心機一転、成長のとき
絵を通して子どもの成長を観察していると、色が溢れる時とまったく色を使わない時とが交互に見られます。この周期を繰り返すんですね。それは何故でしょう?
色彩心理の研究では、色の表現は感情と結びついています。喜怒哀楽のいろんな気持ちがそれぞれの色として表われます。ですので、感情が発散される時ほど絵には多くの色が使われたりします。これは、洋服の色の好みにも影響するので、たくさんの配色を身に着けたい時には積極的に感情を表現しているわけです。もちろん、服だけでなくアクセサリーや小物に色を使いたい時も同じですね。
もしかして、お母様も日頃の服のカラーコーディネートを振り返ってみると、感情が解放されている時やエネルギーが高まっている時など彩り豊かな服が目に入ってきませんか?

一方、色を使いたくない時ってどんな気分なのでしょうか?
色が感情を反映するとしたら、逆に色を使いたくない時というのは、“感情の沈黙”ということが出来そうです。
感情が沈黙するとはどんなことでしょう。「頭の中が真っ白になった」という表現がありますが、人はあまりに強い感情的な衝撃を受けると混乱してしまいます。そうすると、脳は一時的に感情を鎮めようと働きます。たとえば、重い病気を診断された時や仕事のミスでパニックになった時、あるいは大事な人を失った時など感情がフリーズしてしまいます。
もちろんこのようなネガティヴな場面だけではありません。「心機一転」という言葉があるように、学校を卒業し社会に出る時やこれまでの人間関係を清算して新たな人生を踏み出す時です。つまり未知への第一歩ですから、心も“白い画用紙”のような状態なのです。
ご質問の小6のお子さんも間もなく中学進学ですね。きっと新しい自分に向かって新たな心構えが育ちつつあるのかもしれません。

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10歳女子
離れて暮らすお父さんにプレゼント。心機一転!新しい気持ちで送りました。

 



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