[VOL22 2006.8月]「アートセラピーと免疫力」
2006年09月08日
「アートセラピーと免疫力」 報告:大村朋子
8月の中旬、名古屋の恒川クリニックで、色彩セラピーの前後で免疫力はどう変化するのか、という実験ワークショップを行ってきました。
恒川クリニックでは、ホリスティックな『療養』という考え方を基にした診療の実践と養生の指導をしています。私が院長の恒川先生に初めてお会いしたのは、「アート&セラピー色彩心理協会」主催の色彩フォーラムでのことでした。恒川先生は、協会の顧問でもあり、今年度の色彩フォーラムのゲストパネリストとしてお招きしました。ホリスティック医療に関しては、以前から関心がありましたがが、直接先生とお会いしてお話を伺うと、いかに日々の養生が大切かということを改めて考えさせられたように思います。
実験当日、医院に伺い血液検査を実施。ここで何を調べるかというと、血中のNK細胞。NK細胞というのは、白血球の中にある細胞で、ガン細胞などを殺してくれるものなのだそうです。恒川先生のお話しによると、ガンの発症はすぐに現れるものではなく、人間の体の中では日々ガン細胞が生まれていて、それをNK細胞が殺してくれるのことで健康が維持されているといいます。けれども過度のストレスによってNK細胞が壊れてしまうと、ガン細胞が勝ってしまうので、発症しやすいということなのだそうです。
恒川先生は、ガン細胞とNK細胞の写真も見せてくださいました。 ガンと立ち向かっている写真と戦い終わった写真。ガンの映像はイソギンチャクのような、アメーバーのような生生しいもので、NK細胞との死闘の後は両者ぼろぼろの状態。私達の自覚しないところで、日々このような戦いが繰り広げられているのだと思うと、日頃当たり前のように酷使している体に申し訳ないというような気持ちにさへなるのでした。
NK細胞の数値は例えばそれが30なら、100のガン細胞があったと仮定すると、30のガン細胞を殺してくれると判断できるので、人間の免疫力がどのくらいのものなのかをはかることができるそうです。平均は30~40とのお話でしたが、基準値があるわけではないので、まずは自分が通常どのような数値なのか知り、今回の場合には、色彩セラピーの前後でどのように変化したのかという自分なりの違いを見ることに意味があるということでした。
私の場合は、ワークショップの前より、血圧も脈拍も高くなり、体内の血流が巡ったというような実感がありました。ふだんインストラクターとして仕事をしていると、ついつい自分自身の色彩セラピーを思いきり集中して行う時間が持てないもの。今回はいち参加者として心行くまで表現を楽しみ、その結果少し興奮ぎみだったのでしょうか?
さて、結果はいかに!当日は12名の参加者でしたので、データとしては充分とのこと。続きはまたの機会にお話します。それにしても、クリニックと、セラピースペースが一体となったこのようなクリニックが、世の中にもっとたくさん増えてくるといいなと、つくづく感じた一日でした。
