[VOL23 2006.9月「心の薬になる物語療法の世界」]
2006年09月27日
「色彩学校」ゲスト講師公開講座 「心の薬になる物語療法の世界」
聖路加国際病院 精神科部長 大平健先生 (報告:大村朋子)
公開講座の打ち合わせのために訪れた聖路加国際病院には、相変わらず豊かな緑があふれていました。私の友人が以前入院していたことがあって、初めてこの病院へ行った時、その内装の落ち着きや、音楽ホールがあることに、根っからの病院嫌いの私は驚き、こんな所なら少し入ってもいいかもと思ったのでした。
精神科は3階にあり、診療を終えて出ていらした大平先生は、静かに声をかけて下さり、実はご自宅がハート&カラーのすぐ近くというようなことを気さくにユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。
今回、ゲストの先生をどなたにしようと考えていたとき、「色彩学校」担当の講師陣が大平先生の本を全員読んでいたことが出発点。とくに書籍「診療室の赤ずきんちゃん」の物語療法の世界観は、その考え方が「色彩学校」の色彩セラピーと共通点が多く、こうなると、是非とも先生にお願いしてみたいと気持ちは高まりました。そして、病院に直接ご連絡したところ、今回の講演の運びとなったのでした。
当日は「色彩学校」の修了生、在校生はじめ、多くの方が講演に足を運んでくださいました。
精神科の仕事とは何か、また実際に患者さんと接している時に大事にしている「聴く」と「診る」の視点のお話しなど、決して難しくなく柔らかな語り口でお話しは進みます。
「私の講演はあっちこっちに話しが飛びますから、、、」とおっしゃっていましたが、余談と思わせておいて、実は最終的に話の筋がみごとにつながるプロセスは、絵本や昔話が大好きで、治療にも用いているという大平先生のお人柄を感じさせるものでした。あまりにお話しが面白いので、思わずこんな精神科の先生なら受診してみたいと感じてしまう程。
患者さんの悩みの元は何かを「聴いて」「診る」ことの大事さ。それは絵を通してクライアントの心の本音をともに見ていく私達色彩セラピストの姿勢とも通じるものでした。
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