[VOL24 2006.10月アートランド・子育て講座「わが子のための絵本作り」を通じて]
2006年10月13日
さわやかな秋風が心地よい9月の朝。第2回目となるアートランドの子育て講座が開催されました。
忙しいお母さんが、お子さんを幼稚園や学校に送り出してほっとひと息つけるのは午前10時頃でしょうか。そんな時間に少しでも「お母さん自身にとって楽しいひとときを過ごしていただきたい」…と思い、今回は、お母さんが作る「わが子のための色彩絵本作り」というテーマでワークを行いました。
当日参加されたのは、8名のお母様たち。「普段、絵を描く機会の少ないお母さん方は、きっと絵本作りには悪戦苦闘なさるのでは?」と思っていたのですが、こちらの予想に反して“なんのその!”、たくさんの素晴らしい絵本が誕生しました。
もちろん、最初は、「“お母さん”として」頑張らなくちゃ!という役割意識や、「絵は苦手なの…」という緊張も感じられましたが、みなさん色を塗っているうちに気持ちがほぐれ、どんどんイメージが沸き、次々にページが色で染められていく…という様子でした。色のパワーって本当にすごいですね!それに、後半では、「そろそろ時間ですよ~」と声をかけても、なかなか描く手を止められないほど、絵本作りに熱中。「子どもが何かに夢中になっているときに“やめなさい!”と言われるもどかしさが分かるわ~!」とおっしゃる方もいらっしゃいました。自ら創作を体験することで、お子さんが絵を描くときの気持ちを肌で感じとっていただけたようです。
ということで、お母さん自身が楽しんで作った数々の“手作り絵本”。今後は子どもたちが、そこから楽しい物語をどんどん創り出していってくれるでしょう。そして、そこにはきっとステキな親子のコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。
アートランドでは、“お母さん自身がハッピーになる子育て”を推奨しています。「お母さんにとって気持ちの良いことや楽しめることがあって、お母さん自身が幸せでいること」こそが、子どもにとって最良の成長エネルギーなのです。というのも、自分たちが子どもだったときのことをぜひ思い出してみてください。きっと、お父さんお母さんがニコニコ笑っているときが、一番幸せだったのではないでしょうか。
私には、すでに成人し独立した二人の娘がいますが、子育てのときは大変な思いをしました。子どもが学校の雰囲気と会わなくて不登校になり、学校に呼び出されるようなこともあったりで、思い描いていた「理想の母親像」や「理想の親子関係」とのギャップに途方にくれることもありました。そんな子育て真っ最中だったとき、「良い母」「良い妻」になるためのさまざまな講座はありましたが、私自身が「自分らしくいられる、ありのままの姿を受け止めてくれる」…そんな場所はなかなか無かったように思います。もし、私の子育て中にこういう講座があったとしたら、もっとニコニコ顔で子どもたちと過ごせたかもしれません。ですから私は、日本中のお母さん・お父さんにぜひ“親御さん自身がハッピーになる子育て講座”に参加していただきたいと思っているのです。
次回の講座は、11月19日(日)。「いい色の日」の特別企画として、子育てママ&パパのためのアートワークを行います。「ママだけ楽しむのはもったいない!パパも色をつかってハッピーにしてしまおう!いっそ、二人で一枚の絵を描いてコミュニケーションを深めよう!」ということで「対面ワーク」を企画しています。色のマジックは二人にどんな魔法をかけてくれるでしょう?
みなさまの参加を心よりお待ちしています。ペアであればお友達同士、ご兄弟・姉妹など、どなたとでも参加できます。詳細はアートランドのホームページをご覧ください。
(アートランドディレクター 玉城真由美)
※当日参加された方からステキな感想をいただきました!
『絵本ワークショップ 感想』 Sさん
久しぶりの楽しい絵の具体験でした。普段、家で絵の具を出すときはどうしても子どもと一緒のことが多く、子どもにペースをとられてしまっていました。なのでこの日は、自分のペースで頭の中でイメージをふくらませ、そこに浮かんできた色で、画用紙の上に表現をしていく…という、ゆったりと流れる時間の中で創作でき、とても心地よかったです。
また、画用紙が絵の具ととても相性がよく、水を吸い込んでいく感じは、私の中の「安心感」と近い感覚で、またまた気持ちが和みました。
できあがった絵本は、子どもは「神様の寝床」で生まれる順番を待っていて、やがて、この世で父と母に出会い、やがてこの世に別れを告げるとまた天に昇っていく…というお話。作り始めたときは、今、一緒に暮らしている子どもに向けて”生まれてきてくれたことへの感謝の気持ち”としてこの絵本を作ったつもりでした。
しかし、作り終えてみると、両親や子どもとの死別を体験している私だからでしょうか、この創作を通して、この世と天の世界との”ホットライン”を感じている自分の気持ちを表現したかったのかもしれない、と改めて感じました。普段からいつも亡くなった人たちのことを考えているわけではないのですが、この世の中と天の世界とが「つながっている」という感覚を色で表現できたこと、それを他の人たちと共有できたことが単純にうれしく、心の中にほっくりとした感覚がよみがえるのを感じました!これはきっと、ひとりで創作していても得られない体験だったのかもしれませんね。
あのワークの後、子どもと一緒に、晴れた青空に浮かぶ雲の向こうや、遙か彼方にまで続きそうな夕焼け空、夜空の月や星を眺めるときが増えたように思います。
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