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[VOL30.2006.12月 世田谷美術館に行って来ました!]

2006年12月14日

去る11月7日、世田谷美術館が主催する、世田谷区在住、在職、在学の方、並びに世田谷美術館友の会の方が参加できるという美術大学20期生対象に、末永蒼生のワークショップとレクチャーが行なわれました。今回はアシスタントインストラクターを専任講師の大村朋子と私が勤めました。

この講座タイトルは「色で体験する画家の心」。この時期、世田谷美術館では画家ルソーの絵の展覧の会期中でした。(12月10日終了)そこで、アンリ・ルソーなど6人の画家を選びだし、その日に気になる絵の画家を2人選んで頂き、それらの画家の絵から印象に残った色をワークシートにぬり、次にぬった色彩から思い浮かべる言葉を書き出す、というワークを行いました。 (写真1)

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写真1

講座終了後、一旦受講生のワークシートを「末永メソッド色彩心理研究所」で預かり、全体的な傾向をまとめました。たとえば、ルソーを選んだ方の多くは、黄色~緑色までの色を抽出しており、その周辺の色からイメージされる言葉としては「深遠」「生命」「原始」「ミステリアス」「安らぎ」など多くの言葉があげられていました。他の5人の画家に関しても同じように「色と言葉チャート」を作成しました。

今回のワークショップの結果をカラーチャートに集計する方法は、これまでの「色と言葉」のワークとはひと味違った面白さと発見があったと思います。それは、人が絵画からいかに感情を豊かにくみ取っているかということを示してくれたことです。ルソーであれば、その緑の階調から多様な言葉が生まれ、画家の静寂な精神世界を体験できます。また、ニキ・ド・サンファールであれば、爆発するような多色の表現から女性に共通の解放感がくみ取られていました。まさに、色という言葉を通して、作者と鑑賞者がコラボレーションする面白さが、カラーチャートにもはっきり反映されていたのです。このような画家と鑑賞者の対話を新しい形で提示できたということは、美術館としての新たな可能性をも感じます。

そして今回ルソー展の会期最後に20期生の作品展を行うことなり、同会場で前述のまとめを展示していただくことなったので、今回私がその会場を取材に行くことにしました。

会場に入ると、版画や彫刻と並んで、皆さんの作品が飾りになったクリスマスツリーがお出迎え。(写真2)会場の一番奥に、画家の絵と並んで皆さんのワークシートがきれいに展示されていました。(写真3)またこの会場を訪れた方にも同じワークに参加していただけるように、展示作品の横にワークシートを、またテーブルの上には末永のメッセージと共に画材を用意しておきました(写真4)。

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写真2             写真3

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写真4

しかしこの時間、まだ入場者もまばら。平日の午前中だからかなと思い、しーんとした会場で何枚か撮影させていただきました。(写真5)ひとしきり撮影も終わり、さて帰ろうかなと思ったのですが、せっかくだから私も一枚描いていこうと画材のあるテーブルに座り直し、色を塗り始めました。

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写真5

私がこの日に選んだのはルソーの緑。様々なトーンの緑が重なって塗られている絵に、私はこの日は心惹かれました。そしてちょっとオイリーなオイルパステルを手に取り、子どもの頃のクレヨンのお絵かきを思い出しながらぬっていました。

と、ちょうどその時、世田谷区の小学4年生の体験学習の生徒さんたちが入室。さっそく画材を開いている私の机のところにやってきて興味津々!「よかったらやってみない?」と声をかけると、最初はテーブルに座る人数も少なかったのですが(写真6)、引率の先生の声かけもあったようで、あっという間に閑散としていたテーブルは満杯に!みんな奪い合うように画材を選び、楽しそうにおしゃべりしながら色をぬっていました。(写真7)

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写真6                        写真7

どうやら人気のあったのはゴーギャンの黄色とマチスの青。黄色ではバナナを描いた子どもが数人!なるほどですね。青は海や夜、うずまきのイメージが多かったようです。描いているうちにどんどん集中していき、先生がもう終わりですよ!と言っても画材を離さない子どももいたようです。やはり色を使って自由に絵を描くのが楽しいのは子どもも大人も同じですね。

子どもたちと話をしていると、ちょうど転校したての男の子がいて、今日の体験がよほど楽しいらしく、「ぼく転校してきてよかった!」との一言。今度は、子どもたちと一緒にワークショップをやりたいな、と思った楽しいひとときでした。

最後になりましたが、このような機会をくださった世田谷美術館の東谷千恵子さんに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

ハート&カラー 総合事務局:有坂佳子

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