« [VOL31.2007.1月 2007年ハート&カラーの“描”初め] | ハート&カラー通信トップページへ戻る | [VOL33.2007.1月 アート&セラピーコース後期スタート] »

[VOL32.2007.1月 19期春初級修了式を終えて]

2007年01月19日

12月24日。時はまさにクリスマスイブの日曜日に19期春クラスの初級修了式を行いました。“式”といっても、いわゆる修了証書を授与するだけで終わらないのが「色彩学校」の修了式。初級最後の授業でもありますので、「どうして自分は『色彩学校』で学んできたのだろう?」「自分はどのようなインストラクターでありたいのか?」など、生徒さんたちはそれぞれ思い思いの表現を表されていました。

私自身この仕事をはじめた頃は、ただひたすら「色や人との関わりが好きだから、好きなことを仕事にできたら幸せ」くらいの気持ちで無我夢中で走ってきました。ですが、1年も経つと改めて「なぜ自分は色彩セラピーを仕事にしたいのか、そもそも自分の原点はなんなのか」を考えるようになりました。勢いのままに進んできた気持ちが少し落ち着き、勢いだけでは限界があるということをひしひしと実感していた時期だったのです。

私の場合、15才の時に母をガンで失った経験がこの仕事の原点になっていると感じています。思春期のそろそろ精神的には親離れしようとしている時期だったことも重なり、その時の私は母の死の悲しみを自分の中でうまく表現できずにいました。家族に対しても、友達に対しても、「母がいなくても私は大丈夫。しっかり生きていける」という顔をして過ごしていました。悲しむという感情を受容してしまったら、母の死を認めたことになってしまうと感じていたからかもしれません。けれどもそんな状態は長く続くわけもなく、どうしようもできない寂しさを、部屋のものを壊して八つ当たりしてやり過ごしたこともありました。その時、言葉では言い尽くせない気持ちを実感し、思うように表現できないことの苦しさを体験しました。

このような言い尽くせない思いや感情も、色を通してだと安心して吐き出すことができます。その頃よりはだいぶ大人になってから「色彩学校」で色彩セラピーの方法を知ったとき、私は「この方法をもっと早く知りたかった」と思い、さらには「まわりの人にも伝えていきたい」と感じるようになりました。私と同じように、言いたいことが言えずに感情が堂々回りして苦しい思いをしている人たちにとっても、ぴったりの表現方法だと感じたからです。

修了後、社会的活動を行っていくインストラクター自身が、「なぜ<色>を介してのセラピーを必要とし、学んできたのか」、というプロセスを改めて実感することによって、身近な方々に対しても<色>だからこそのセラピーの効果を感じていただくことができると私は思っています。

修了式では受講生お一人お一人の感想を話していただきました。今後の活動に意欲を燃やしている方。自分の目標が明確になった方。自分のテーマを見い出した方。新たなる自分を発見した方・・・。皆さんそれぞれに「色彩学校」で学んできた意味を言葉にして確認しているようでした。19期春クラスでの一期一会の出会いと、自分の原点を考えてみる体験は、これからの人生にとってかけがえのないものになるのではないでしょうか。

web.jpg

「色彩学校」専任講師 大村朋子

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.heart-color.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/160

コメント




情報を登録する?


 
Copyright (C) 1999-2005 Heart&Color Co.Ltd. All Rights Reserved.