フォトブログ007.2007.10「色彩学校」主宰 ゲスト講師公開講座
2007年10月30日
生きのびるための表現 ~女性アーティストをめぐる人間学~
レポート:「色彩学校」専任講師 大村 朋子
今回の公開講座は、社会学者の上野千鶴子さんと、気鋭のアーティスト高畑早苗さんをお招きし、女性アーティストの作品を見ながら「生きのびるための表現」とはなにか、お二人の対談も交えてお話いただきました。
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昨年秋、私は青山のギャラリーで、はじめて高畑さんの作品に出会いました。ドレスとマスクが対になっている、今まで見たこともないその作品を前にしたときは、思わず唸るほど圧倒されました。 ドレスの配色と絵柄。表と裏の色の違い。マスクとドレスのバランス。様々な彩りの作品を巡りながら、一体一体のすべてに自分のかけらを感じるようで、わくわくしたのを覚えています。 |
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公開講座では、まずご自身の本の表紙に様々なアーティストの作品を用いられているという上野さんから、社会学的な観点を交えてお話しいただきました。これまで美術史の中で光が当てられることが少なかった女性アーティストのすばらしい作品の数々の紹介と同時に、そこに込められた内面の叫びにも触れるお話は、表現することの意味を改めて実感するものでした。 |
下記は当日のアンケートからの抜粋です。
◆上野さんは言葉で、高畑さんは色で。ともに真のごまかしのない世界を見せて下さいました。感激しました。女性達にこんなにも力がある、ということを改めて感じました(40代女性Kさん)
◆高畑早苗さんの自らの言葉で語られたお話とても素敵でした。心に響き、耳から聞くというより身体に入ってくる感じですごく良かったです。(30代Nさん)
◆アーティストの生き延びるための苦悩と生き延びる為、やむにやまれぬ表現の軌跡が理解できました。(60代Oさん)
◆「女性として表現する」とはどういうものなのか…ということを知りたくて参加しました。思っているだけでは伝わらないことがある。自分から発信し、表現していくことは絶対に必要と強く感じました。(20代Mさん)
高畑さんをはじめとする女性アーティストたちの表現とその絵に語られた生きざまを見ることで、心が揺さぶられ、鈍っていた「生きる」というエネルギーが内側から沸き上がる、そんな感覚を覚えたのは上記のアンケートを見ても私だけではなかったようです。

