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2005年10月13日
モーツアルトは何色?

(A) (B)
僕はこれまでいろんな切り口で色彩ワークショップを行ってきた。色彩ワークショップというのは、参加者がクレヨンや水彩など好きな画材を使って思い思いに色彩表現を楽しんでもらう場。ストレス解消やリラクセーション、色彩感覚を高めるなど、参加者の動機もさまざまだ。
ある時、音楽を聴いてもらいその印象を色で表現してもらうワークを試みた。これが予想外に面白かった。
ここに紹介する2枚の絵AとBは、ある参加者がモーツアルトとビートルズを聴き比べて、そこから感じた色を表現したもの。その時の曲はモーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」。
さて、どちらの絵がモーツアルトのイメージだろう?みなさんも想像してみて欲しい。
結果はAがモーツアルト、Bがビートルズ。この時は20名くらいの人に同じことをやってもらったのだが、モーツアルトに関しては、青など寒色系の色が目立ち、ビートルズには暖色が多く表現されていた。ということは、多少の個人差はあるものの、五感は互いに共通の連動の仕方をするのかもしれない。
最近の脳科学で「共感覚」という機能が注目されている。実験を通して、特に赤ん坊の段階で、視覚と聴覚、視覚と触覚などに「共感覚」が存在することが確認されているという。
ところが、大人になってもこの「共感覚」が働いている場合がある。特にアーチストに多いようだ。たとえば詩人・ランボーの『母音』という有名な詩では、「Aは黒、Eは白、Iは赤、Uは緑、Oは青よ、母音らよ…」というフレーズがある。そういえば、ビートルズを主人公にしたアニメ『イエローサブマリン』は彼らのヒット曲が極彩色の表現に置き換えられている。
これらの共感覚的なアートに触れると目眩くような感動と解放感を味わうことができる。人間は脳の発達に伴い役割分業が固定していくことで複雑な情報処理が可能になった。しかし、そればかりやっていると脳神経の方も疲れてしまう。そこで、時には五感がそれぞれに役割交換をするのかもしれない。
このような「共感覚」はいつでも楽しめる。カフェで聞こえてきた音楽、広告のキャッチコピー、あるいは通りを行き交う人々の印象を、色のイメージに置き換えてみてはどうだろう。きっと、脳の働きがリフレッシュするにちがいない。
投稿者 heart-color : 2005年10月13日 19:54
コメント
更新お待ちしておりました。
私の感じ方でも、Aがモーツアルトで、Bがビートルズでした(それも、曲を今聞いたわけではなく、その名前を聞いて、私の中にもっているイメージによってです。)
もっともっと聞きたいお話でした。
投稿者 村上ゆか : 2005年10月14日 08:24
