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2006年06月19日

ファザーリング講座、始めます

トップページでお知らせしたように、7月にはハート&カラーとしては新しい試みとなる「ファザーリング講座」を開催します。今、子育てや教育のシーンで混迷を深める日本の社会ですが、僕は、もともと子どもの問題の原因の大半は、子育てが女性だけに負わされている極端な性別役割にあると考えています。近年の調査では、父親が育児や子どもと過ごす時間にかける割合が、先進国の中で日本がいつも最下位という恥ずかしい結果が出ています。
このような大人の都合によるアンバランスは、子どもにとっても迷惑かもしれないし決していいことではないと思うのです。子どもだってその時々に、また必要に応じて母親と父親、両方との接触を求めながら育っていくものです。

僕が今回のようなパパもママも含めた子育て講座を最初に試みたのは、今から30年前の70年代の初め。ちょうど僕自身も子育ての真っ最中でした。
その時のタイトルは「男と女のための子育て講座」というもので、西荻窪にある「ほびっと村」という、自然食や健康法、環境問題に関心を持つ人々が集まって出来た場所でした。ここで色彩ワークショップをやりながら、この子育て講座を友人たちと始めたのです。
毎回テーマを決め、ゲストを招いたり、イギリスのフリースクール「サマーヒル」のドキュメンタリー上映会を開催したりしました。この時にライブで同時通訳をして下さったのが、菜食文化研究家の鶴田静さんでした。彼女はその後、著書『ベジタリアンの文化誌』でとても有名になりましたが、「色彩学校」のゲストとしても度々協力をしてもらっています。(前回の僕のブログで彼女の新刊を紹介しているので、まだ見てない人はぜひ読んで下さい)

子どもを育てることは、女の人生にとっても、男の人生にとっても、とても意味のあることだと思います。僕も一人の子どもを育てるという経験から、どれだけ多くのことを学んだかしれません。何より、日々の日常生活が新鮮な感覚で感じられたし、子どもと向き合うことでやっと一人前の人間に育った気もします。「子どものアトリエ」の仕事でも自信を深めることができました。だからあえて言えば、こういう経験を女性だけに任せておくのは、とてももったいないと思うのです。
もちろん、子育ては血のつながった親だけのものではありません。次にどんな時代を創造していきたいかという意味では、すべての人が参加できるはずです。なので、当時の講座にも面白い活動をしているいろんな人たちが参加し協力をしてくれました。

今、時代が一巡りして、再び、女性と男性がコラボレーションしながら、共に住み良い社会を作っていく必要が出てきていると感じます。その原点に子どもたちとどう向き合っていくかということがある……。
実際、「子どものアトリエ・アートランド」では、子どもとのつき合いを楽しんでいるお父さんたちが、熱心に送り迎えをしてくれています。そうして子育てをシェアリングできれば、お母さんたちに少し気持ちの余裕ができ、虐待につながるようなストレスも軽減されるのではないでしょうか。パパとママが楽しい気持ちで自分と関わってくれる……、そんな空気を吸って育つことが、子どもにとっては何より大事な心の栄養になるのです。

*「ファザーリング講座」に関しては、今UPされている「毎日新聞・こころの世紀」の連載でも、子どもの絵の話とともに書いています。よかったら、そちらも読んでみてください。(このブログのコーナーにある毎日新聞をクリックするとすぐにアクセスできます)

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1972年頃。「子どものアトリエ」の現場でも息子は側にいたので、僕の仕事を見せることができた。

投稿者 heart-color : 2006年06月19日 16:58

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