感情が沈黙し、考えるとき。
有彩色には様々な感情が反映されやすいですが、モノトーン(無彩色)の場合はむしろ感情を抑制したり、せざるをえない場合に惹かれる傾向にあります。もちろん感情の抑制は、必ずしも精神的にマイナスの状態というわけではありません。学習や仕事など、いい意味での緊張感を必要とする時に、モノトーンはその集中力を高めてくれる作用さえあります。一方、何かショックを感じたり、恐怖を乗り越えようとしたりする時など、無意識のうちに黒を好むことがあります。これは黒を通して不安やショックを吐き出し、バランスをとろうとしているのです。黒の明度が高くなった銀鼠色は、白にも黒にも変化していける柔軟な状態ですが、「白黒はっきりしない」まさに「もどかしい」気持ちであることも。これが白になると、心理的にも“白紙”の状態。何か新しいことに取り組んだり、気分を切り替えたりと、まさに心機一新のことが多いようです。
この絵を描いた人は、転勤で新天地に行きましたが、周囲になじめずに「もどかしい」日々を送っているとのこと。丸まった胎児のようなイラストからも、自分の殻に閉じこもっている様子が伺えます。
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