緋色と共鳴する心  
 


心身を内側からつき動かす強いエネルギー。感情・健康・能力の源。


緋色は可視光線の中でも最長の波長をもつ色で、一般的にも強い印象を与える色です。このため、人目を引く必要がある信号機や消火器など、緊急事態や危険信号としても利用されます。この緋色の効果は世界的にも共通に見られますが、それだけに人間の心理や生理にかなっているといえるでしょう。
この絵を描いた人は、恋人の浮気が発覚して嫉妬に苦しんでいたそうです。「狂おしい」という感情からは、まさに自分も燃え、相手も燃やしてしまいそうな高い心理的エネルギーが感じられます。

 
 
 
 
 
緋色の心理がよく分かる映画
 
   


燃えたぎる生命のエネルギー―紅いコーリャン

過酷な運命に翻弄される女性の気性の激しさを、緋色という色が持つ表情の豊かさで描ききったのが中国映画「紅いコーリャン」。映画「ヒーロー」の監督チャン・イーモウの初期の代表作です。物語の舞台は1920年代の中国山東省。タイトルの「紅いコーリャン」は、主人公チウアルの人生が大きく揺れる度に姿を現します。人の血潮が波打つときを知らせる暗号のように、紅い花が開くのです。
チアウルが花嫁として運ばれる途中被っていたヴェールは緋色、強盗団に襲われるのもコーリャンの畑。里帰りの途中、秘かに慕う男ユイに襲われ、その男とはじめて交わるのも、赤々としたコーリャンの畑でした。やがて主人が死に、チウアルはユイと結婚。その後とある不幸な出来事がきっかけで、燃えるように赤いコーリャン酒ができます。これはやがて戦いの前の決起の宴で振る舞われるように。しかし、血のように赤いこのコーリャン酒は、同時に不吉な兆しでもありました。戦いに出た男たちは帰ってこないのです。そしてチウアルも日本軍にあっけなく射殺されてしまいます。白い服を染めていく緋色の血は、コーリャン酒の赤のようでもあり、チウアルの命の血潮のようにも感じられます。朝になると太陽が巡り来るように、人生にも緋色が巡ります。結婚、愛、怒り、戦い、死。その度に緋色は人の心から激しさを引き出すのです。

紅いコーリャン

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