末永蒼生

Photo:ウォン・ウィンツァン

◆ 活動領域:色彩心理研究/アート/ワークショップ/文筆
(株)ハート&カラー/『色彩学校』/「国際アートセラピー色彩心理協会」共同代表
◆「子どものアトリエ・アートランド」創立者
◆「末永メソッド色彩心理研究所」代表

1960年代より実験的なアートパフォーマンス活動を行い、傍ら「子どものアトリエ・アートランド」を開設。アートは教えることなどできない、無条件の自由を楽しむ中でのみ創造性が生まれるという発想のもと、“一切指導しないアトリエ教室”を運営。子どもの表現と心理の関係を研究する。20年に渡る実践の中で、自由な色彩表現が潜在的な能力を高めることや個性的な成長基盤を育むことを確認。従来のカウンセリングやアートセラピーと融合させ『末永ハート&カラー・メソッド』を創案、心育ちや成人のストレスケアなどに活かしている。

阪神・淡路大震災や東日本大震災など心の傷を受けた子どもたちのためのケア活動に関わる。1989年以来、東京ほか各地で社会人対象の講座「色彩学校」を開講(共同代表:江崎泰子)。現在、「アートランド」本部と提携した「子どものアトリエ」ネットワークは国内はじめ韓国にも拡がっている。多摩美術大学非常勤講師を務める他、内外の大学や世田谷美術館、いわき市立美術館など様々な文化施設で講義やワークショップを行う。
江崎泰子とのデザインユニットで高齢者施設や病院環境の色彩計画、子供服のカラーデザインなど色彩心理を応用したデザインに取り組む。「ニンテンドーDS・ココロぬりえ」のカラーセラピーソフトを開発するなど、IT媒体へのソフト提供も行っている。
主な著書に『色彩自由自在』(晶文社)『色彩楽』(日本ヴォーグ社)『答えは子どもの絵の中に』(講談社)『色彩心理の世界』(PHP研究所)『クレヨン先生と子どもたち』(ソフトバンククリエイティブ)『色はことのは』(写真:内藤忠行 幻冬舎)『心を元気にする色彩セラピー』(PHP研究所)ほか。江崎泰子との共著に『色彩記憶』(PHP研究所)『色の不思議百科』(樹立社)。2023年に『色から読み解く絵画—画家たちのアートセラピー』(亜紀書房)を刊行。著書は韓国語や中国語にも翻訳されている。
NHK「課外授業ようこそ先輩」NHK「ラジオ深夜便」に出演。美術家として60年代に行ったパフォーマンスの記録映画『幻のブラックフェスティバル』(1968)が近年注目され、東京都写真美術館や東京都現代美術館はじめ内外の美術館で上映されている。